夕方に家の周りを飛んでいるだけなのか、屋根裏や換気口から建物内へ入っている疑いがあるのかで、対応は変わります。コウモリは野生鳥獣として捕獲に規制があるため、自己判断で捕まえたり傷つけたりせず、状況を分けて見ていきます。
地域情報メディア『しながわクリップ』のエリア担当ライター、ナオスケです。品川区で鳴き声や糞らしいものに気付いても、音や痕跡だけでコウモリと決めず、侵入場所や内部が分からなければ現地確認を考えると動きやすくなります。
この記事では、法律上の注意、23区の相談先、現地調査を考える目安、追い出しや侵入口対策、見積もり前の確認点をお伝えします。

見かけた場所と時間だけでも覚えておくと安心です
屋外で見かけただけか、建物への侵入を疑うかで分ける


夕方や夜に住宅の近くを飛ぶコウモリを見ただけなら、それだけで家の中へ入り込んでいるとは言えません。一方、屋根裏や天井裏から音がする、同じ場所に糞らしいものが続く、換気口やシャッター周辺へ出入りする様子があるなら、建物側の確認が必要になります。
最初は「見かけた場所」「時間帯」「建物のどの部分が気になるか」を分けておくと、相談するときに状況を伝えやすくなります。高い場所へ自分で上がって探す必要はなく、目で確認できる範囲の情報だけで十分です。
鳴き声や糞だけではコウモリと決めつけない
天井裏の物音や黒い粒状の糞があっても、原因がコウモリとは限りません。ネズミなど別の動物が入り込んでいる可能性もあるため、音の種類や糞の見た目だけで種類を決め、その動物向けの対策を始めるのは避けたいところです。
自宅から見える範囲で、出入りを見た位置や痕跡が集中する場所を控えておくと現地確認に役立ちます。糞らしいものがある場合も、種類を確かめるために素手で触ったり、顔を近づけて調べたりする必要はありません。
- 屋外で飛んでいる
-
住宅の周囲で見かけただけなら、建物内への侵入が確定したとは考えません。
- 建物への出入りが見える
-
換気口や軒周辺など、同じ場所への出入りが続くなら侵入箇所の確認材料になります。
- 音や糞だけがある
-
別の動物の可能性もあるため、種類を決めつけず現場の状態から見ていきます。
見分けがつかない段階では、動物の名前を当てることよりも、どこで何が起きているかを伝えられる状態にしておく方が実用的です。侵入が疑われる場所まで含めて見てもらうと、必要な対応を分けやすくなります。
コウモリは自己判断で捕獲や殺傷をしない


東京都は、鳥獣保護管理法の対象となる野生鳥獣について、狩猟や法に基づく許可を受けた場合などを除き、捕獲できないと案内しています。コウモリを自分で捕まえたり傷つけたりしないことを前提に、住宅側でできる確認と専門的な対応を分けます。
捕獲規制があるからといって、住宅への侵入をそのままにするしかないわけではありません。ただし、個体が残っているか分からない状態で穴を塞いだり、捕獲を目的とする器具を自己判断で設置したりすると、法令や現場状況の面で問題が生じるおそれがあります。
自分で対処する範囲を迷ったときは、次のような行動を避けると無理がありません。
- コウモリをつかまえて屋外へ出す
- 捕獲を目的にわなや器具を設置する
- 内部を確かめず侵入口らしい穴を塞ぐ
ここで避けたいのは、単に「自分では何もしない」という意味ではありません。外から安全に見える範囲を確認し、いつ、どこで見たかを控え、必要なら許可窓口や現地調査へつなげるところまでは自宅でも進められます。
23区の鳥獣捕獲許可は東京都環境局が窓口
東京都環境局の案内では、23区内の鳥獣捕獲許可や野生鳥獣保護対策全般は、自然環境部計画課の鳥獣保護管理担当が窓口です。捕獲や許可の要否に関わる疑問がある場合は、住宅で自己流の捕獲を始める前に、公的窓口へ制度を確認できます。
一方、品川区の生活衛生課環境衛生担当は、公式の職務内容として「ねずみ、衛生害虫等の相談」を掲げています。今回確認した区の公式情報では、コウモリ専用の捕獲・除去制度は確認できなかったため、区が無料で駆除するといった前提では考えません。
ハクビシンやアライグマには区が契約業者へ箱わなの設置を依頼する制度がありますが、対象が示された制度です。別の野生動物向け支援をコウモリにも当てはめないようにし、コウモリについては対象と窓口を分けて確認します。
侵入場所が分からないときは現地で内部まで確かめる
屋根裏、天井裏、換気口、軒まわり、シャッター周辺などが気になっても、外から見ただけでは侵入口や内部の状態まで分からない場合があります。特に高所や狭い場所は、無理にのぞき込まず、建物の構造と痕跡を現地で確認してもらう方法があります。
コウモリが内部にいるか不明なまま穴を塞ぐと、個体を中に残す可能性があります。侵入口らしい場所を見つけても、封鎖だけを先に決めず、出入りの状況、内部に残っていないか、どの範囲を施工するかまで確認してから進める方が無理がありません。
害獣プロテックの公式ページでは、コウモリを対応害獣に含め、東京都を対応エリアとして案内しています。また、現地調査で屋根裏や床下、壁などを見たうえで計画と見積もりを提示する流れです。品川区の個別住所や作業方法は、相談時に確認してください。
追い出しと侵入口封鎖は作業の順序まで聞く
コウモリ対策では、単に見えている隙間を塞ぐだけでなく、内部の状況を見て、必要な追い出しと再侵入を防ぐ施工をどう組み合わせるかが確認点になります。害獣プロテックの施工事例にも、追い出しと外部侵入経路の封鎖を行った例が掲載されています。
ただし、掲載されている施工例と自宅で必要な作業が同じとは限りません。出入りしている場所、建物の構造、作業できる範囲によって内容は変わるため、「何を確認してから封鎖するのか」「どこまで施工するのか」を見積もり時に聞いておきます。
業者へ相談するときは作業範囲と手続きの担当を聞く


現地調査を頼む場合は、コウモリらしい痕跡の確認だけでなく、侵入口、内部の状態、追い出し、清掃、封鎖など、どこまでが提案に含まれるかを分けて聞くと内容が見やすくなります。捕獲を伴う可能性があるなら、必要な許可や手続きの扱いも確認します。
害獣プロテックの公式ページでは、相談、現地調査、見積もり、出張費を0円と案内しています。ただし、品川区内のすべての住所や希望時間に必ず訪問できるとは限りません。対象地域、調査条件、費用が発生する段階は申し込み前に確かめてください。
見積もりは金額だけでなく保証の対象範囲まで見る
コウモリ駆除の費用は、害獣プロテックの公式ページだけでは個別案件の金額を確定できません。見積書では、調査後に提案された作業ごとの範囲、足場などの追加工事、清掃や侵入口封鎖の扱い、支払い時期を分けて見ておくと比較しやすくなります。
公式ページには施工箇所の破損保証について「最長10年」との案内がありますが、条件付きと明記されています。コウモリ対策のどの施工が対象になるのか、期間は何年か、再侵入そのものを保証するのかは同じ意味ではないため、契約前に書面で確認します。
賃貸や集合住宅では管理会社や管理組合への連絡も考える
賃貸住宅では、換気口や外壁、屋根、共用部などを自分の判断で施工できない場合があります。コウモリらしい出入りや糞を見つけたら、場所を記録したうえで、管理会社や貸主へ連絡し、調査や工事を誰が手配するか確認すると進めやすくなります。
分譲マンションでも、ベランダや外壁、換気設備の一部が共用部分に関わることがあります。専有部分だけの問題と決めつけず、管理規約や管理組合の扱いを確認してから業者へ依頼すれば、施工範囲の行き違いを減らせます。
迷ったときは法令、現場、見積もりの順で確かめる
品川区でコウモリの侵入を疑ったときは、屋外で見ただけか、建物への出入りや痕跡があるかを分け、捕獲は自己判断で進めないことが出発点です。そのうえで、許可制度を公的窓口へ確認する場面と、住宅内部を現地調査してもらう場面を分けます。
動き方を迷う場合は、次の順で情報をそろえると連絡先を決めやすくなります。
屋外か建物内か、音や糞、出入りを見た位置を安全に分かる範囲で控えます。
捕獲や許可の疑問は東京都の窓口へ、賃貸や集合住宅なら管理側へ確認します。
侵入口や内部状況が分からなければ、作業内容と見積もりを現地で確かめます。
コウモリがいるか確信できない段階でも、確認できる範囲を記録しておけば相談はできます。捕獲と侵入口封鎖を勢いで進めず、法令上の扱い、建物内の状態、作業内容と費用をそれぞれ確かめてから決めると、必要な対応へつなげやすくなります。













