家の中や窓際で突然羽アリを見つけると、シロアリなのか普通のアリなのか迷いやすいものです。羽アリがいるだけで住宅被害が確定するわけではありませんが、見た目や時期、出てきた場所は確認の手掛かりになります。
地域情報メディア『しながわクリップ』のエリア担当ライター、ナオスケです。品川区で羽アリを見つけたときに、家で見られる範囲と、区への相談や専門調査を考える場面を分けてお伝えします。

羽アリは、見た場所と時間も覚えておきたいですね
羽アリを見つけたら場所・時間・数を残しておく
最初に残しておきたいのは、羽アリの見た目だけではありません。見つけた部屋や場所、時刻、おおよその数、どこから出てきたように見えたかも役立ちます。安全な位置から虫体や落ちた羽を写真に残せるなら、後で相談するときにも伝えやすくなります。
写真だけで種類を確定するのは難しいため、画像は診断ではなく状況を伝える材料と考えるのが無理がありません。掃除をする前に記録できれば十分で、虫を追って床下へ入ったり、壁や床を外して発生源を探したりする必要はありません。
部屋、窓際、玄関、浴室まわりなど、羽アリを確認した位置を記録します。
昼か夜か、数匹かまとまっていたかなど、気づいた範囲を書き残します。
虫体や落ちた羽、出てきたように見える場所を無理のない範囲で撮影します。
発見時の情報がそろっていると、単に「羽アリがいた」と伝えるより状況を説明しやすくなります。特に同じ場所から続けて出ているように見える場合は、発生日を変えて記録しておくと、発生のしかたを振り返る材料になります。
シロアリと普通のアリは触角・羽・胴で見分ける


日本しろあり対策協会では、シロアリと一般的なアリの違いとして、触角、4枚の羽、腰の形を示しています。羽アリは色だけでは迷いやすいため、黒っぽいから黒アリ、白っぽいからシロアリと決めず、体の形を複数の部分で見るのが基本です。
見た目を比べるときは、次の3点をセットで見ます。虫が小さく確認しにくい場合は、無理に捕まえたりつぶしたりせず、撮影できる範囲で記録しておけば十分です。
- 触角
-
シロアリは数珠状、一般的なアリは「く」の字状が目安です。
- 4枚の羽
-
シロアリは前後の羽がほぼ同じ大きさで、一般的なアリは前の羽が後ろより大きく見えます。
- 胴の形
-
シロアリはくびれが目立たず、一般的なアリは腰の部分が細くくびれています。
色だけでシロアリかどうかを決めないのが覚えておきたい点です。3つの特徴が見えにくい場合や、虫体が残っていない場合は、見た目だけで種類を断定せず、発生した場所や時期など別の手掛かりも合わせます。
東京都で見られるシロアリは飛ぶ時期にも違いがある


東京都の案内では、都内のシロアリ被害の多くはヤマトシロアリとされています。一方で、イエシロアリや、都内でも確認されているアメリカカンザイシロアリもいるため、春に見たか夏に見たかは種類を考える手掛かりの一つになります。
日本しろあり対策協会によると、ヤマトシロアリは4〜5月の昼間、イエシロアリは6〜7月の夜、アメリカカンザイシロアリは6〜9月の昼間が主な群飛時期です。ただし、時期と時刻だけで種類を確定できるわけではありません。
| 種類 | 主な群飛時期・時間帯 |
|---|---|
| ヤマトシロアリ | 4〜5月の昼間 |
| イエシロアリ | 6〜7月の夜 |
| アメリカカンザイシロアリ | 6〜9月の昼間 |
この時期は「その種類の可能性を考える材料」として使うのがよいでしょう。普通のアリにも羽アリがいるため、カレンダーだけを見てシロアリと決めるのではなく、体の特徴と発生場所も合わせて見ておくと迷いにくくなります。
4月・5月の羽アリはヤマトシロアリの時期と重なる
品川区で4月や5月に羽アリを見つけた場合、ヤマトシロアリの群飛時期と重なります。特に昼間に見つけた場合は時期と時間帯が一致しますが、それだけでヤマトシロアリとは言えません。触角や羽、胴の形も合わせて見ます。
数匹を窓際で見つけただけなら、屋外から入った可能性も残ります。一方、室内の同じ場所からまとまって出ているように見える場合は、外から来たと決めつけず、周辺の目に見える範囲にも変化がないか確認する方が状況を伝えやすくなります。
夏の羽アリは時間帯や周囲の状態も合わせて見る
6月以降の羽アリも、シロアリではないと決めることはできません。イエシロアリは6〜7月の夜、アメリカカンザイシロアリは6〜9月の昼間に群飛するとされます。夏場は見つけた月だけでなく、昼か夜かも記録しておくと役立ちます。
アメリカカンザイシロアリは、東京都内でも確認されています。この種類では湿気の多い床下だけを見ればよいとは限らず、乾燥した材を食害し、顆粒状の特徴的なふんが見つかる場合があります。季節だけでなく周辺の痕跡も手掛かりになります。
室内から出たように見えるか、屋外から入ったかを分けて考える
羽アリを家の中で見つけても、発生源が必ず室内にあるとは限りません。窓や玄関などから入った可能性もあるため、発見場所だけで住宅内部の被害を決めることはできません。どこに集まっていたか、どの付近から現れたかを分けて記録します。
反対に、壁際や木部のすき間など、建物の一部から続けて出ているように見える場合は、その状況を残しておく意味があります。見つけた羽アリを殺虫剤で処理しても、建物内部に原因がある場合まで解決したとは言えないためです。
蟻道や木材の変化など羽アリ以外の兆候も見る
シロアリを考える手掛かりは羽アリだけではありません。日本しろあり対策協会では、基礎や束石、土台などに作られる蟻道、木材の食痕、建物の異常などを発見の手掛かりとして示しています。見える範囲で周囲も見ておくと状況を伝えやすくなります。
自宅で見るなら、建材を壊さず目で確認できる範囲にとどめます。次のような変化が羽アリと一緒に見られる場合は、単に虫だけを処理して終わりにせず、建物側の状態を確かめる材料にできます。
- 基礎や土台に土でできた筋のような蟻道がある
- 木部に食べられた跡や目立つ傷みが見える
- 乾いた砂粒のようなふんが繰り返し落ちている
これらが一つ見つかったからといって、被害範囲や必要な工事まで分かるわけではありません。見える位置を写真に残し、いつから気づいたかをメモする程度なら動きやすいですよ。床下や狭い場所へ無理に入って探す必要はありません。
品川区では生活衛生課への相談と専門窓口を使い分ける


品川区では、生活衛生課の環境衛生担当が「ねずみ、衛生害虫等の相談」を職務として案内しています。電話は03-5742-9138です。羽アリを見つけ、まず地域の公的窓口で相談できる範囲を知りたい場合には、問い合わせ先の一つになります。
東京都の案内では、参考先として東京都ペストコントロール協会も示されています。同協会も害虫相談を行っており、電話は03-3254-0014です。住宅内のシロアリの有無や被害範囲を現地で見てほしい場合は、専門調査を行う民間サービスも候補になります。
建物内部から出たように見える場合は専門調査も考える
羽アリだけでシロアリ被害を断定する必要はありません。ただ、室内の同じ場所から繰り返し出る、蟻道や木材の異常も見えるなど、建物側の状況が気になる場合は、種類の確認だけで終えず、専門家に住宅の状態を見てもらう方法があります。
シロアリか判断できず、現地を見てもらいたい方へ
床下調査と見積もりの条件を確認できます
キャッツでは、原則として床下を調査し、住まいの状態に応じた見積もりを案内しています。調査から見積もりまでは無料です。
- 調査から見積もりまでは無料
- 原則として床下を現地調査
- 施工後は5年間の保証を案内
羽アリや床下の状態が気になり、施工が必要か判断できない段階から調査を相談できます
見積もり内容を確認してから施工を検討できます
調査・施工の可否や料金、保証条件は住宅の状況などにより異なります。賃貸住宅は管理会社または大家へ先にご相談ください。
キャッツの案内では、調査から見積もりまでは無料とされ、原則として床下を調査し、結果は画像や動画を使って説明するとしています。実際の施工内容や費用は住宅の状態によって変わるため、羽アリを見ただけで駆除や工事が必要と決めるものではありません。
無料調査では調べる範囲と見積もりの中身を確かめる
現地調査を依頼するときは、羽アリの種類だけでなく、どの範囲を見たのか、現在の被害が確認されたのか、どんな根拠で施工を提案するのかを聞いておくと内容を比較しやすくなります。撮影した写真や発生日時も伝えておくと状況を共有しやすいでしょう。
見積もりが出たら、施工する場所、作業内容、費用の内訳、保証の対象などを分けて読みます。無料なのはどこまでかを申込み前に確かめると、調査とその後の工事を混同しにくくなります。追加提案がある場合も、その場で急いで決める必要はありません。
賃貸住宅では、キャッツの案内上、借主だけからの調査依頼は受けられず、管理会社や大家からの依頼と立ち会いが必要とされています。賃貸で羽アリを見つけた場合は、勝手に床下調査や施工を進めず、まず管理会社や大家へ状況を伝えます。
羽アリを見た後に避けたい思い込みと急ぎすぎ
よく避けたいのは、「4月だからヤマトシロアリ」「黒いから普通のアリ」と一つの特徴だけで決めることです。また、室内で虫を処理できたから建物側も解決したと考えたり、反対に羽アリが数匹いただけで大きな被害を決めつけたりするのも早すぎます。
調査を受けた場合も、説明を聞くことと契約することは別です。被害の有無、施工が必要な理由、見積もりの範囲が分からないまま進めず、分からない部分を確認してから考えます。不安が強いときほど、その場の勢いだけで決めない方が内容を見やすくなります。
羽アリは種類を決めつけず発生場所から確かめる
品川区で羽アリを見つけたら、まず見た場所、時刻、数、虫体の特徴を残し、触角、羽、胴の形や季節を手掛かりにします。室内から繰り返し出るように見える場合や、蟻道など別の兆候もある場合は、区の相談窓口や専門調査を必要に応じて使い分けると動きやすいですよ。













