台風や大雨の予報を見て、自宅の水害リスクはどうだろうと確認したくなる。そんなとき、洪水と内水と高潮の地図が別々に出てきて、どれを見ればいいのか迷ってしまいますよね。
『しながわクリップ』エリア担当ライターのナオスケです。品川区内で店を営んでいて、大雨や台風のときはあわや浸水するのではとハラハラした経験があります。
この記事では、品川区で確認したい災害別の地図の種類、浸水深や色の読み方、避難所や避難経路を考える際の注意点を順番に整理していきます。
品川区で確認したい災害の種類
品川区は武蔵野台地の東端にあり、目黒川や立会川などの低地、東京湾に近い埋立地が入り混じった地形です。場所によって関わる災害の種類が変わるので、まず自分の地点がどの災害に関係するかを知ることが最初の一歩になります。
洪水、内水氾濫、高潮、土砂災害という四つの種類があり、それぞれ別の地図で扱われています。ひとつの地図だけを見て安心してしまうのが、いちばん見落としやすいところです。
- 洪水
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目黒川など河川の水があふれることを想定した地図です。
- 内水氾濫
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下水道の処理が追いつかず道路や敷地に水があふれる状況です。
- 高潮
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台風などで海面が上昇し、東京湾側から浸水する想定です。
- 土砂災害
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台地の縁など急な斜面がある場所で確認したい災害です。
洪水と内水氾濫の違い
よく迷うのが、洪水と内水氾濫を同じものだと思ってしまうことです。洪水は河川からの氾濫で、内水氾濫は下水道が短時間の大雨に対応しきれず起こる水はけの問題です。
品川区は城南地区河川流域の内水浸水予想区域図で内水を扱い、洪水は別の区域図で確認します。同じ雨でも、河川沿いか道路の低い場所かで、見るべき地図が変わってくるんですよね。
高潮の想定を見る地域
高潮は東京湾に面した地域や運河沿いで特に関係が深く、東京都港湾局が想定最大規模の台風を前提に浸水深を公表しています。品川区でも大井や八潮周辺は、この地図を一度は確認しておきたい場所です。
台地側に住んでいると高潮を気にしにくいですが、勤務先や取引先が湾側にある場合は見ておく価値があります。
浸水深と色の読み方
見落としやすいのが、色が付いていない場所を安全だと思い込んでしまうことです。色がないのは想定の範囲外というだけで、危険がないという意味ではありません。
浸水深は色の濃さで段階的に示され、同じ地図でも凡例を見ないと深さの感覚がつかみにくいです。凡例と色の対応を先に確認すると、地図全体の見え方が変わってきます。
自宅と勤務先の確認
自宅の地点だけを確認して満足してしまいがちですが、普段通る道や勤務先の周辺も見ておく必要があります。
子どもたちの学校までの道や、妻の通勤路も含めて、家族それぞれの生活範囲で見ておくと、いざというときに焦らずに済みます。
避難所と避難場所の違い
避難所と避難場所は似た言葉ですが、意味が違います。避難所は一定期間過ごす場所、避難場所は一時的に身を守るための広場や高台を指すことが多いです。
指定避難所は必ず開設される、必ず受け入れられるとは限らない点も先に押さえておきたいところです。区民避難所の一覧は品川区の防災情報サイトで確認できます。
避難経路で避けたい場所
避難経路を考えるときに雑に決めたくないのが、道路上のどこが危険になりやすいかという点です。道路冠水しやすい低い場所、地下道、河川沿い、がけ周辺は経路として選びにくい場面が出てきます。
- アンダーパスや地下道
- 河川や運河沿いの道
- 急な斜面やがけの周辺
- 周囲より低い交差点
普段は近道でも、雨のときだけ危なくなる道があるので、避難経路は複数考えておくと安心です。
紙版とウェブ版の使い分け
迷いやすいのが、紙の地図とウェブ版のどちらを頼ればいいかという点です。ウェブ版は情報が新しく詳しいですが、災害時に通信できなければ確認できません。
まず品川区公式サイトで最新の地図と更新日を確認します。
自宅周辺と避難経路の部分だけ印刷して手元に残します。
紙の地図は非常持ち出し袋に入れておくと安心です。
地図の更新日と想定条件
先に確認しておきたいのは、その地図がいつ作られ、どんな雨量や災害規模を前提にしているかです。想定が変わると色の範囲も変わるので、更新日は本文よりも先に見る癖をつけています。
洪水は想定し得る最大規模の降雨、高潮は既往最大規模の台風を前提にしているなど、地図ごとに条件が違います。
公式情報の確認方法
品川区の防災地図ページ、東京都建設局や港湾局、下水道局の公開図、国土交通省のハザードマップポータルサイトが公式の確認先になります。
| 災害の種類 | 主な確認先 |
|---|---|
| 洪水・内水 | 品川区、東京都建設局、下水道局 |
| 高潮 | 東京都港湾局 |
| 土砂災害 | 東京都、国土交通省ポータル |
よくある地図の読み違い
実際に見てみると、洪水地図だけ確認して内水や高潮を見落とすケースが多いです。ひとつの地図で全部の水害が分かるわけではないんですよね。

色がないところが安全とは限りません
ハザードマップは個別の地点の安全性を保証するものではなく、あくまで想定にもとづく参考情報として扱うことが必要です。
わたしが最初に確認すること
今週末に少し時間があれば、自宅と職場、子どもたちの通学路の三か所だけでも品川区の地図で確認してみてください。それだけで気持ちの余裕が変わってくると感じています。
わたしも最初は自宅だけ見て終わっていましたが、後から避難経路まで確認しておいてよかったと思った出来事がありました。更新日と想定条件だけは毎回見るようにしています。
大雨や台風の予報が出たときにあわてないよう、今日のうちに地図を一枚保存しておくだけでも、少し気持ちが軽くなる時間になったらうれしいです。















