【品川区】例大祭はどの神社で行われる?由来と開催時期の目安

寺社仏閣巡りや御朱印集めを趣味にする方が増えていると聞きますが、わたしの周りにも何人かすぐに思いつきます。品川区にはいくつかのお祭りがあると聞いたけれど、どれがどの神社で、いつ頃なのかをまとめて把握したいという人もいらっしゃるのでは。

地域情報メディア『しながわクリップ』のエリア担当、ナオスケといいます。しながわ観光協会の年間カレンダーをもとに、区内の伝統的な祭礼を神社・寺院ごとにまとめました。どこで、いつ頃、どんな祭礼が行われているかが一度で見渡せるように整理しています。

祭礼の由来や特徴を中心に置きながら、各年の開催詳細は公式情報での確認が必要な点もあわせてお伝えします。カレンダー記事(年間のお祭りとイベントはどこで見る?)と合わせて使うと動きやすいと思います。

目次

6月に二つの天王祭が重なる理由

毎年6月上旬、品川区内では「北の天王祭」と「南の天王祭」がほぼ同時期に開かれます。北が品川神社、南が荏原神社です。どちらも「天王祭」と呼ばれるのは、牛頭天王(ごずてんのう)という疫病をはらう神様に由来していて、江戸期に各地で盛んになった祭礼の形がそのまま受け継がれています。

二つの神社は徒歩数分の距離にあります。両方の神輿が同じ時期に旧東海道周辺を動くため、この時期の北品川エリアは祭礼の熱気がいちばん高まります。わたしも毎年この時期は、帰り道に人の流れが変わるのを感じます。

品川神社の例大祭、北の天王祭の見どころ

品川神社の創建は1187年で、源頼朝による勧請が始まりとされています。例大祭は6月7日に近い金・土・日曜日が目安で、祭りのクライマックスは53段の急階段を神輿が昇る宮入りです。旧東海道沿いには屋台が多く並び、旧宿場町らしい雰囲気の中でお祭りが楽しめます。

神輿には、徳川家康から奉納されたとされる「天下一嘗の御神面」が取り付けられます。「城南担ぎ」と呼ばれる独特の担ぎ方で左右が激しくもみ合う渡御は、見ごたえがあります。年間の神事としては、節分祭・春秋の七つ鳥居めぐり・大祓祭・富士塚山開き・新嘗祭なども続いています。

荏原神社の天王祭、かっぱ祭りと呼ばれる由来

荏原神社の天王祭は、宝治元年(1247年)に京都の八坂神社から牛頭天王が勧請されたことが始まりとされています。現在の御祭神は素戔鳴尊(スサノオノミコト)で、その御神面を神輿に取り付けて渡御を行います。

「かっぱ祭り」の名称は、スサノオノミコトが水神であること、そしてかっぱが水神の使いとされることに由来しています。最大の特徴は、神輿が目黒川を船で下り、お台場海浜公園周辺で海中渡御を行うことです。ただし海中渡御の実施は年によって異なるため、各年の公式情報での確認が必要です。

貴船神社、西品川の水神の祭礼

西品川の住宅街の中にある貴船神社は、古くから水神として地域の人々に崇められてきた神社です。例大祭は6月上旬の3日間で、品川神社・荏原神社と同じ時期に重なります。境内に多くの模擬店が出て、地域の方々でにぎわいます。

品川神社や荏原神社と比べると規模は小さいですが、住宅街の中で続いている地域密着の祭礼というのは、それはそれで独特の雰囲気があります。6月上旬に北品川エリアを歩くなら、貴船神社にも立ち寄れる距離感です。

8月の例大祭、鮫洲・大崎の神社のお祭り

8月には鮫洲の八幡神社と大崎の居木神社でそれぞれ例大祭が行われます。特に鮫洲の八幡神社は、土曜の深夜から早朝にかけて宮出しが行われる点が特徴です。午前3時に神輿が宮出しされ、朝7時ごろまでかけて御旅所まで担がれます。

居木神社の例大祭は8月25日前後の金・土・日が目安で、日曜日に宮神輿の渡御が行われます。ビル街の奥にある大崎の鎮守として、地域の方々に親しまれている神社です。いずれも開催日は年によって変わるため、公式情報での確認が必要です。

9月は小山両社祭と旗岡八幡神社が続く

9月上旬、武蔵小山エリアでは小山八幡神社と三谷八幡神社の合同祭礼「小山両社祭」が行われます。日曜の夕方に両神社の氏子町会神輿7基が武蔵小山駅前に集まり、連合渡御が行われます。「しながわ百景」にも選ばれている秋の風景です。

9月第2土・日は旗岡八幡神社の例大祭で、神楽殿での里神楽と百軒近い露店が境内に並びます。武蔵小山は駅から動きやすい会場が多いエリアなので、混み方を見ながら立ち寄りやすいです。

春と晩秋の寺院行事、千躰荒神と御会式

海雲寺(青物横丁)では3月と11月に千躰荒神大祭が行われます。かまどの神様として信仰を集める千躰荒神の大祭で、荒神堂の中で一日中護摩が炊かれます。境内から青物横丁駅まで露店が軒を連ね、参拝者でにぎわいます。

10月には法蓮寺と天妙国寺で御会式(おえしき)が行われます。日蓮聖人の命日にあわせた法要で、万灯行列が出ます。華やかな万灯と纏振りで知られる天妙国寺の御会式は、南品川エリアの秋の風物詩として地域に根付いています。

年間祭礼の神社・時期・特徴を一覧で見る

区内の主な伝統祭礼を、時期と特徴でまとめました。いずれも例年の目安であり、各年の開催日・開催可否・渡御の実施については、各神社・寺院の公式情報での確認が必要です。

2月・3月・11月:海雲寺 千躰荒神大祭

台所の守護神として信仰を集める千躰荒神の春季(3月27・28日)と秋季(11月27・28日)の大祭。護摩が焚かれ、青物横丁駅から境内まで露店が並ぶ。

6月上旬:品川神社・荏原神社・貴船神社 各例大祭

北の天王祭(品川神社)と南の天王祭(荏原神社)が同じ時期に重なる、区内最大の祭礼シーズン。貴船神社の例大祭も同時期に行われる。

8月中旬:八幡神社(鮫洲)例大祭・居木神社例大祭

鮫洲の八幡神社では土曜深夜から早朝にかけて宮出しが行われる。居木神社は大崎の鎮守で、日曜に宮神輿渡御が行われる。

9月上旬・第2土日:小山両社祭・旗岡八幡神社例大祭

小山両社祭は武蔵小山駅前に7基の神輿が集まる連合渡御が見どころ。旗岡八幡神社では里神楽と露店が並ぶ境内の祭りが楽しめる。

10月16日:法蓮寺・天妙国寺 御会式

日蓮聖人の命日にあわせた秋の法要。万灯行列と纏振りが行われる天妙国寺の御会式は、南品川の秋の風物詩として続いている。

祭礼を見に行く前に確認しておきたいこと

特に神輿渡御がある祭礼は、雨天や諸事情で中止・縮小になる場合があります。当日の朝に公式SNSやホームページで最新情報を確認しておくと、空振りが減ります。

  • 開催日の確定:「上旬の金〜日」などの目安表記は、各年の具体的な日付を各神社か観光協会のページで確認する
  • 渡御・海中渡御の実施可否:特に荏原神社の海中渡御は年によって実施されないことがある
  • 最寄り駅と混み方:6月の北品川エリアは三社の例大祭が重なるため、週末の人出がかなり増える
  • 主催が氏子町会の場合:公式サイトよりも神社のSNSに最新情報が出るケースが多い

行く前に神社のSNSを一度見ておくと、当日に迷いにくくなります

祭礼の年間の流れを把握するための手順

年間の祭礼カレンダー全体を把握したい場合は、まずしながわ観光協会の年間カレンダーで時期と会場を確認し、気になる祭礼が見つかったら各神社の公式サイトで由来や見どころをひと通り読んでみる、という流れが動きやすいです。

STEP
気になる季節の祭礼を一覧で確認する

しながわ観光協会の年間カレンダーで、動ける月の祭礼と会場エリアをまず確認します。

STEP
各神社・寺院の公式情報で詳細を見る

開催日・渡御の時間帯・規模など、当年の詳細は各神社の公式サイトまたは公式SNSで確認します。目安の日程からズレることがあるため、行く直前の確認が安心です。

STEP
最寄り駅と当日の混み方を少し想定する

規模の大きな祭礼は駅周辺から混み始めます。特に6月の北品川エリアは三社重なるため、時間帯を少しずらすだけで動きやすさが変わります。

品川区の伝統祭礼はこれから調べても間に合う

年間の主な祭礼を把握しておくと、「今週末に近くを通ったらちょうど神輿が出ていた」という経験が、ただ通り過ぎる場面から少し違う体験に変わります。まずこの記事で気になった神社を一つ決めて、公式サイトを見てみるところから始められます。

わたし自身、荏原神社の天王祭を初めてきちんと見に行ったのは、由来を調べてからでした。かっぱ祭りという名前の意味を知ってから見ると、神輿の神面が全然違って見えました。知ってから行くと、同じ祭りでも見え方が変わるものです。

みなさんの近くにある神社で、どんな祭礼が続いているか、ひとつだけ調べてみてください。年間の流れが見えてくると、品川区の街の動きが少し読みやすくなりますよ。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

品川区をもっと知る

品川区の新着情報や関連ページをカテゴリごとに確認できます

この記事を書いた人

「しながわクリップ」ナオスケ

品川区在住のナオスケです。地域情報メディア『しながわクリップ』で、暮らしに役立つ地元情報をわかりやすく発信しています。

注目記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次