品川区から海外へ転出するとなると、出国の準備と区役所の手続きが同時期に重なって、何から動けばいいか迷いやすいですよね。届出の期限や必要書類、マイナンバーカードや税金の扱いも気になるのに、調べると情報が散らばっていて余計に不安になる、そういう声はよく聞きます。
品川区の地域情報メディア『しながわクリップ』でエリア担当ライターをしているナオスケです。わたし自身、区内で店を構えながら日々の手続きごとと向き合っています。こういう届出は「後で調べよう」と思ったまま出国日が近づいてしまうのが、いちばんよくあるパターンだと感じています。
この記事では、海外転出届の基本から、住民票・マイナンバーカード・保険・税金の関連手続きまで、順番を追って整理します。公式確認が必要な部分はその都度示しますので、手元に置きながら読んでみてください。
海外転出届と国外転出届、何が違うのか
「海外転出届」と「国外転出届」は、実質的に同じ届出を指します。日常会話では「海外転出届」と言われることが多いですが、品川区の窓口では「国外転出届」という名称で案内されています。
海外に1年以上住む予定がある場合に提出が必要な届出です。短期の出張や旅行とは扱いが異なるため、滞在期間の見通しが変わった場合は、早めに窓口で相談しておくと動きやすいです。
品川区で届出を出す窓口と受付時間
国外転出届の届出先は、品川区役所の戸籍住民課(住民異動担当)です。受付時間は平日の午前8時30分~午後5時まで。土日祝日や年末年始は対応していない点には注意が必要です。
日曜開庁窓口も品川区にはありますが、国外転出届や後述するマイナンバーカードの国外継続利用手続きは、日曜窓口では取り扱っていません。仕事帰りに寄ろうと思っている方は、平日に時間を確保する必要があります。

平日しか動けないなら、早めに午前中の来庁を確保しておくと安心です
届出の期間と必要書類の基本を確認する
先に結論を言うと、国外転出届は出国日の14日前から届出が可能です。出国後に日本に戻って届出を出すこともできますが、手続きが前後すると保険や税金の扱いに影響が出る場合があるため、出国前に済ませておくのが基本です。
持参する書類の詳細は届出の状況によって変わります。以下はおおまかな確認項目です。最新の必要書類は、品川区役所の公式サイトまたは窓口で確認してください。
- 届出人の本人確認書類(マイナンバーカードなど)
- 届出対象者全員分の確認が必要な場合あり
- パスポート(確認を求められることがある)
- 出国予定日の確認ができる書類
住民票が国外転出後にどうなるか
国外転出届を提出すると、品川区の住民登録は抹消されます。住民票が消えるため、国内でのさまざまな行政手続きに影響が出ます。
迷いやすいのが、出国前に住民票の写しが必要かどうかという点です。銀行口座の手続きや各種解約・変更など、住民票が必要になる手続きは出国前に片づけておく必要があります。出国後は取得できなくなるためです。
- 住民登録の抹消
-
国外転出届の提出により、品川区の住民票は削除されます。
- 住民票の写しの取得
-
出国後は取得できないため、必要な方は出国前に取得しておく必要があります。
- 帰国後の手続き
-
帰国後は国外転入届が必要です。品川区へ戻る場合は戸籍住民課へ届出を行います。
マイナンバーカードを持っているときの手続き
令和6年5月から、国外転出後もマイナンバーカードを継続して使える制度が始まりました。ただし、継続利用の手続きは出国予定日の前日までに済ませる必要があります。出国当日に窓口で手続きしようとしても受け付けてもらえないため、ここは一度立ち止まって日程を確認しておきたい部分です。
手続きは「国外転出届」「マイナンバーカードの継続利用」「電子証明書の発行」の3つに分かれます。同日にまとめて行うことも、別日に分けることも可能ですが、電子証明書の発行は区役所本庁舎のみの対応となります。地域センターでは一部の手続きが取り扱えないため、事前に確認してから動くほうが確実です。
本籍地の記載が申請書に必要なため、本籍地が手元にない方は住民票の写しを取得しておく必要があります。暗証番号が分からない場合も事前に再設定が必要なので、余裕を持ったスケジュールで動くのが安心です。
保険について確認しておきたいこと
国外転出届を出すと、国民健康保険の資格は原則として喪失します。ただし、加入状況(会社の健康保険か国民健康保険か)や出国後の状況によって扱いが変わるため、一律に「こうなる」とは言い切れない部分です。
品川区国保の窓口(国保年金課)への相談が基本になります。未払い分の保険料が残っている場合や、帰国予定がある場合の任意継続なども、状況によって選択肢が異なります。
住民税について確認しておきたいこと
住民税は1月1日時点の住所地で課税される仕組みです。たとえば1月1日に品川区に住民登録があれば、その年の住民税は品川区に納める義務が生じます。出国のタイミングによって納税額や手続きの方法が異なるケースがある点は、税務担当窓口で個別に確認が必要です。
出国後に納税が必要な場合は、納税管理人(代わりに手続きをしてくれる人)を指定する届出が求められることもあります。家族が国内に残る場合は、その対応も事前に話し合っておくと動きやすいです。
出国前に動く手続きの順番の目安
手続きの順番を間違えると、後で窓口を往復するはめになります。わたし自身が確認した流れを目安として紹介します。公式手順は品川区窓口で必ず確認してください。
銀行・保険・各種契約の変更など、住民票が必要な手続きは出国前に済ませます。
出国予定日の前日までに、区役所本庁舎で手続きします。日曜窓口は不可です。
出国14日前から届出が可能です。マイナンバーカードの手続きと同日にまとめることもできます。
国保・住民税は状況によって異なるため、担当窓口で個別に確認します。
家族で海外転出するときに見ておきたいこと
家族全員で転出する場合、届出は世帯全員分を同時に行えます。ただし、マイナンバーカードの電子証明書の発行を家族の代わりに行う場合、代理人手続きは条件が細かく、場合によっては2回の来庁が必要になることもあります。
子どもが15歳未満の場合は、電子証明書の手続きが不要な場合が多いですが、例外もあります。子どもの分も含めて、事前に窓口へ電話で確認してから行くほうが無駄がありません。
よくある失敗と気をつけたい点
見落としやすいのが、マイナンバーカードの継続利用手続きの期限です。「区役所に行けばなんとかなる」と思って出国当日に来庁しても、その日はもう手続きを受け付けてもらえません。出国日と勘違いしやすい「前日まで」という条件は、早い段階でカレンダーに書き込んでおくのが確実です。
もう一つ迷いやすいのが、地域センターと区役所本庁舎の役割分担です。マイナンバーカードの電子証明書の発行は区役所本庁舎のみの対応で、地域センターでは取り扱っていません。近所の窓口に行ったら対応外だった、というパターンが起きやすい部分です。
この手続きが向かないケースと注意点
海外滞在が1年未満の予定の場合や、短期の出張・旅行の場合は、国外転出届の対象外です。届出が不要なのに手続きを進めてしまうと、住民登録が抹消され、国内の手続きに支障が出ることも。
また、国外転出届を出した後でも、年金や国内の口座、不動産など、各種手続きは別途確認が必要です。転出届を出せばすべての手続きが自動で完了するわけではない点は、あらかじめ頭に置いておきたい部分です。
品川区の公式情報を確認する方法
品川区役所のウェブサイトには、国外転出届の手続き案内とマイナンバーカードの国外継続利用手続きのページが設けられています。必要書類や窓口の詳細は、制度変更があるたびに更新されるため、直前に公式ページで確認するのが安心です。
電話での事前確認も受け付けています。戸籍住民課(住民票担当)は03-5742-6660です。持ち物や来庁の流れを事前に確認しておくと、当日の窓口で時間がかかりにくいです。
動き始めるなら今週が動きやすい
出国日が決まっている方は、今週中に品川区役所の公式ページを一度開いて、マイナンバーカードの継続利用手続きの期限だけでも確認しておくのが最初の一歩になります。「前日まで」という期限を把握できれば、来庁日の目安もすぐ決まります。
わたしも、自分や家族が区外へ引っ越した際に手続きの期限を後回しにして慌てた経験があります。こういう届出は、早めに「いつ行くか」を決めてしまうだけで、気持ちがずいぶん楽になるものだと感じています。
まずは公式ページか窓口に電話して、自分の状況に合った持ち物を確認してみてくださいね。手続きの流れが頭に入ると、出国準備全体も少し整理しやすくなると思います。













