卵子凍結に関わる費用の補助を品川区で探そうとすると、まず「どこに制度があるのか」という入口で迷いやすいと思います。制度の名称がはっきりしない、自分が対象になるかどうかが分からない。費用がそもそも高いぶん、使える支援を見落としたくないという気持ちも大きいですよね。
品川区を拠点に地域情報を発信している『しながわクリップ』のエリア担当ライター、ナオスケです。わたし自身、制度の窓口を調べはじめたとき、区の支援なのか都の支援なのかが分かりにくくて、最初はひとつひとつ確認するのに時間がかかりました。
この記事では、品川区で確認できる支援の入口、一般向けと医療上の事情がある場合の支援の違い、費用や申請で先に見ておきたい点を整理しています。
卵子凍結補助で最初に確認したいこと
まず押さえておきたいのは、「卵子凍結の補助」と一口に言っても、対象とする目的によって制度がまったく別になるという点です。
大きく分けると、加齢への備えとして行う卵子凍結を対象にした支援と、がん治療などで妊孕性(にんようせい)に影響が出る前に行う凍結、いわゆる妊孕性温存を対象にした支援の二種類があります。どちらも「卵子を凍結する」という行為は同じですが、制度の入口も申請の流れも別です。
品川区で確認できる支援の入口
品川区が独自に持つ助成は、現時点では不妊治療(生殖補助医療)の医療費助成が中心です。体外受精・顕微授精・男性不妊治療の保険適用分の自己負担額を対象にしています。
加齢への備えとして行う卵子凍結そのものを直接対象とした区独自の助成は、現時点では確認できていません。この点は、制度が変わる可能性もあるため、品川区健康課への確認を勧めます。
品川区の窓口は健康課 保健衛生係(電話:03-5742-6745)です。制度の最新状況や自分が対象かどうかは、必ず公式で確認するのが前提になります。
東京都の卵子凍結助成を確認する
品川区に住んでいる場合、区の制度と並行して東京都の助成も確認できます。都が実施している「卵子凍結に係る費用の助成」は、加齢等による妊娠機能の低下を懸念する場合に行う卵子凍結を支援する制度です。
助成額は採卵・凍結を実施した年度に上限20万円で、翌年度以降の保管調査への回答ごとに年間2万円(最大5年間)が加算される仕組みです。
ただし対象は東京都内に住む18歳から39歳の女性に限られていて、すでに不妊症の診断を受けて不妊治療を目的とした採卵・凍結を行う方は対象外です。申請前の公式確認が必要な項目が多い制度です。
一般向けと医療上の事情がある場合の違い
迷いやすいのが、一般向けの支援と医療上の事情がある場合の支援の使い分けです。この二つは対象者も申請窓口も別になります。
- 一般向け(加齢への備え)
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東京都「卵子凍結に係る費用の助成」が対象。都内在住18~39歳の女性で、不妊症診断なしが条件。
- 医療上の事情がある場合(妊孕性温存)
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東京都「若年がん患者等生殖機能温存治療費助成事業」が対象。がん等の治療前に行う妊孕性温存を支援する別制度。
医療上の事情がある場合は、主治医を通じた手続きが先になるケースが多く、申請の流れも異なります。どちらの事情に当たるかによって、確認先が変わってきます。
対象条件で迷いやすい部分を見ておく
東京都の一般向け助成で見落としやすいのが、「不妊症の診断を受けている場合は対象外」という条件です。すでに治療に向けた検査を受けていると、どちらの対象になるかが判断しにくくなります。
年齢条件も、採卵を実施した日における年齢で判断されます。説明会参加時点の年齢とは異なる場合があるため、日程に余裕を持って動くのが無理がありません。
申請時期で先に確認しておきたいこと
東京都の助成には、採卵・凍結を実施する前に「説明会への参加→協力申請の承認」という手順があります。医療行為を始めてから申請しても対象外になるケースがあるため、手順の順番は事前に確認しておく価値があります。
品川区の不妊治療助成は、治療が終了した日から1年以内の申請が必要です。
どちらの制度も申請期限を過ぎると受付できない点は共通しています。治療前か治療中の早い段階で制度を確認しておくと、後から焦らずに済みます。
医療機関の案内と自治体の案内の違い
クリニックのウェブサイトにも助成金の案内が掲載されている場合があります。ただし、その内容が最新かどうか、また自治体の制度と同じかどうかは別に確認が必要です。
制度の対象条件や申請の手続きは自治体側が決めるものなので、最終的には区や都の公式ページで確かめるのが基本。クリニックの案内はあくまで参考として見ておく、というのがわたしの順番です。
費用の内訳で先に見ておきたい項目
卵子凍結にかかる費用は、採卵・凍結にかかる費用と、凍結卵子の毎年の保管料に分かれます。東京都の助成は採卵・凍結時の費用が対象で、保管に係る費用は別の助成(翌年度以降の後年調査への回答で年2万円)として扱われます。
- 採卵・凍結費用(助成対象の中心)
- 毎年の保管料(年間助成2万円が対象)
- 凍結卵子使用時の生殖補助医療費(別の助成制度)
- 受診等証明書などの文書料(自己負担)
文書料や郵送費など、助成の対象にならない費用も出てきます。支払い全体の見通しは、医療機関に事前に確認しておくと動きやすいです。
始める前に確認しておきたい手順
東京都の一般向け助成を使う場合、医療行為を始める前に決まった手順があります。順番を守らないと助成対象外になるので、ここは先に把握しておくと安心です。
東京都福祉局が開催するオンライン説明会へ参加申込をします。先着175名で締切られます。
説明会参加後、調査事業への協力申請を電子申請で行います。承認通知が届くまで約1か月から1か月半ほど。
都が指定する登録医療機関を選んで受診し、採卵・凍結を実施します。
医療行為が終了した年度の3月31日までに、必要書類をそろえて電子申請します。
よくある失敗と気をつけたい点
実際に確認してみると多いのが、説明会の承認を待たずに医療行為を始めてしまったケースです。やむを得ない場合は例外もありますが、原則として順番を前後させると助成対象外になります。
申請期限も厳しく、過ぎた場合はどんな事情があっても受付できません。治療後すぐに動ける状態にしておくと、後から焦らなくて済みます。

制度の順番だけは、治療前に確認しておくと楽ですよ
向かないケースと注意が必要な状況
東京都の一般向け助成は、すでに不妊症の診断を受けている方には適用されません。また、採卵日の年齢が40歳以上になると対象外です。
品川区の生殖補助医療助成は婚姻関係(または事実婚)が条件で、独身での利用は対象になりません。どちらの制度も自分の状況に当てはまるかどうかを先に確認しておく必要があります。
公式情報を確認するときの手がかり
品川区の助成については、品川区公式サイトの「不妊治療(生殖補助医療)医療費助成事業」ページと「一般不妊治療医療費助成事業」ページが一次情報です。窓口は健康課 保健衛生係(03-5742-6745)で、平日に問い合わせできます。
東京都の卵子凍結助成については、東京都福祉局の「卵子凍結に係る費用の助成」ページが公式の窓口です。妊孕性温存については「若年がん患者等生殖機能温存治療費助成事業」ページを別に確認します。
| 制度名 | 対象 | 確認先 |
|---|---|---|
| 東京都卵子凍結費用助成 | 都内在住18~39歳・不妊症診断なし | 東京都福祉局公式サイト |
| 妊孕性温存助成(都) | がん等治療前の方 | 東京都がん情報ポータル |
| 品川区生殖補助医療助成 | 婚姻中夫婦・保険適用の体外受精等 | 品川区健康課(03-5742-6745) |
迷っているときにわたしが最初にすること
制度の名前が分からなくても、「自分の状況を窓口で聞いてみる」という一歩が、いちばん早く迷いが減ります。品川区の健康課なら平日の昼間に電話で聞けますし、スマホの電話帳に品川区健康課の「03-5742-6745」を登録しておくだけでも、動き出しやすくなるかなと思います。
わたし自身、制度の名称が分からない状態で検索をはじめたとき、区と都の情報が混在していてなかなか整理できませんでした。それより先に電話で確認したほうが、結局早かった。そういう経験があるので、すぐ使える情報が見えないと後回しにしてしまうのは分かるのですが、窓口への一本の電話だけでも、かなり状況がクリアになることが多いです。
費用の不安が大きいからこそ、支援を見落としたくないという気持ちはよく分かります。今日、電話番号をメモするか、品川区の公式サイトをブックマークするだけでも、次に動きやすくなる。そのくらいの小さな一歩から始めてみてくださいね。
















