品川区の引っ越し補助金はある?子育てファミリー世帯転居費用助成と住居確保給付金を整理

「品川区で引っ越し補助金を調べているけど、制度の名前が分からない」という声をよく聞きます。しかも、引っ越しのあとに申請しようとしたら期限が過ぎていた、というケースもあります。

わたしは地域情報メディア『しながわクリップ』で品川区のエリア情報を担当しているナオスケです。住まいの支援は制度の名前が複数あって、最初はどこから調べれば良いか迷いやすい分野です。

この記事では、品川区で使える転居費用の支援の種類、自分が対象になるかの確認の仕方、申請前に見ておきたい点を整理します。

目次

「引っ越し補助金」で探すときの基本

品川区には「引っ越し補助金」という名称の制度はありません。ただ、転居費用を助成する制度は複数あります。

名前が分からないまま検索を続けると迷子になりやすいので、まず「転居費用助成」「居住支援」「住居確保給付金」といった言葉を手がかりに区の公式サイトを当たるのが一番早いです。

品川区で見られる制度の入口

令和8年7月時点で、品川区で使える転居関連の支援は次の二つの系統があります。

子育てファミリー世帯転居費用助成 ※令和8年7月1日から申請開始

品川区在住で、品川区内の住宅へ転居する子育て世帯への助成制度。区内での住み替えにかかる費用の一部が助成されます。

住居確保給付金の支給

離職、自営業の廃止、休業、世帯収入の著しい減少などにより経済的に困窮した方へ向けた家賃補助、転居費用補助。

対象者の条件や申請のタイミングが異なりますので、自分がどの系統に当てはまるかを先に確認してから詳細を調べると、無駄に迷わずに済みます。

子育てファミリー世帯への転居費用助成とは

子育てファミリー世帯転居費用助成は、住み替えが必要となった子育て世帯の区内での定住を促進するため、品川区内に在住する子育て世帯に対して転居費用の一部を助成する制度です。令和8年7月1日から申請が始まっています。

予算額に達した時点で受付終了となるため、対象になりそうな場合は、転居後に時間を置かず公式ページとパンフレットを確認するのが安心です。

  • 品川区在住の子育て世帯が、品川区内の住宅へ転居する場合が対象
  • 同居する子どもを養育する世帯、ひとり親世帯、申請日時点で妊娠中で親子健康手帳が交付されている世帯も対象に含まれる
  • 区内に新たに建築または購入した住宅は、1世帯につき上限30万円
  • 区内の民間賃貸住宅は、1世帯につき上限15万円
  • 子ども、胎児を含めて3人以上いる多子世帯は2万円を一律加算
  • 対象経費は、引越費用、仲介手数料、登記費用、礼金の合算額
  • 町会、自治会への加入や、地域との調和を図る意思があることも要件
  • 転居した日から6カ月以内に申請が必要
  • 売買契約、建築工事請負契約、賃貸借契約は令和8年4月1日以降の締結が要件

細かな対象要件や必要書類は、品川区公式ページとパンフレットにまとまっています。転居日や契約日、住民票上の住所を定めた日が申請期限に関わるため、迷った場合は早めに住宅課へ確認してください。

住居確保給付金の支給とは

経済的に困窮している方への給付ですが、家賃補助と転居費用補助で違いがあります。

家賃補助

離職、自営業の廃止、やむを得ない休業等により経済的に困窮し、住居を失った方、または住居を失うおそれがある方へ向けた家賃相当分の給付です。

世帯人数により支給上限額が決まっており、原則3カ月間支給されます。世帯収入、金融資産が一定以下であること、求職活動を行うこと、生活保護受給世帯でないことなどが条件です。

転居費用補助

申請する人の同世帯の人が死亡、離職、休業等により世帯収入が著しく減少し、転居によって家計が改善すると認められる場合に、転居費用相当分が支給される制度です。

世帯収入、金融資産が一定以下であること、生活保護受給世帯でないことなどが条件で、暮らし・しごと応援センターでの相談支援において、転居が必要で費用の捻出が困難であると認められることが必要です。

対象経費で迷いやすい費目

助成の対象になるかどうかで迷う費目は、制度によってかなり異なります。

  • 引越し業者への作業費用
  • 礼金・仲介手数料
  • 登記費用
  • 家賃債務保証会社への保証料
  • 住宅保険料
  • 鍵交換費用

たとえば、子育てファミリー世帯転居費用助成では、引越費用、仲介手数料、登記費用、礼金が対象経費として示されています。一方で、住居確保給付金の転居費用補助では、転居先への家財運搬費用、礼金、仲介手数料、家賃債務保証料、住宅保険料、原状回復費用、鍵交換費用などが対象になるとされています。

同じ「転居費用」でも、制度ごとに対象経費が違います。住居確保給付金の転居費用補助では、敷金、契約時に払う家賃、家財や設備の購入費は対象外とされています。領収書の名義、支払い時期、契約日、転居日、申請期限が条件に合っているかを必ず確認してください。

転居前に確認しておきたい申請の流れ

先に結論を言うと、多くの制度は転居前または転居直後に動き始めることが前提になっています。子育てファミリー世帯転居費用助成は転居後に申請しますが、転居した日から6カ月以内に申請する必要があります。申請内容や提出書類に不備があった場合も含めて、住民票上の住所を定めた日から6カ月以内に提出する必要があるため、余裕をもって準備することが大切です。

STEP
自分の状況と対象制度を確認する

世帯構成・年齢・収入・転居の理由をもとに、どの制度が使えるかを絞る。

STEP
契約日・転居日・申請期限を確認する

子育てファミリー世帯転居費用助成は、令和8年4月1日以降の契約であること、転居した日から6カ月以内に申請することなどが要件になります。

STEP
窓口に電話または来所で相談する

子育てファミリー世帯転居費用助成は品川区住宅課住宅運営担当へ。住居確保給付金は暮らし・しごと応援センターへ相談する。

STEP
領収書や必要書類を保存する

引越費用、仲介手数料、登記費用、礼金など、対象経費の領収書や金額が分かる書類を保管する。

STEP
オンライン申請・郵送・窓口で申請する

品川区公式ページでは、オンライン申請、郵送、窓口での申請が案内されています。オンライン申請では必要書類をスマートフォンで撮影したデータなどで提出できます。

STEP
審査結果の通知・振込

受付後、審査結果が郵送され、結果通知後に指定口座へ振り込まれます。審査状況によって追加資料を求められる場合があります。

わたし自身、制度の存在を知らずに動いてしまって、後から「あのときに確認しておけばよかった」と感じたことがあります。転居の具体的な日取りが決まる前から、対象制度と必要書類を見ておくと安心です。

住み替えの理由で変わる対象条件

「なぜ引っ越すのか」という理由によって、使える制度が変わります。子育て世帯向けと生活困窮者向けでは、そもそも窓口が異なります。

「広い家に住み替えたい」「家賃が高くて区外に出ることを考えている」「離職後に家賃が払えなくなりそう」では、それぞれ別の制度に当てはまる可能性があります。住み替える理由を正確に伝えると、窓口での案内がスムーズです。

転入と区内転居では条件が変わる

子育てファミリー世帯転居費用助成は、区内に住んでいる世帯が区内で転居する場合を対象にしています。「今は区外に住んでいて品川区に引っ越したい」という場合は、この制度とは対象が異なるため注意が必要です。

生活困窮世帯のための住居確保給付金の転居費用補助は、家計の改善のために転居が必要で、費用の捻出が困難と認められる場合に対象となります。本当に困ったときは、一人で悩まずに公的機関に早めに相談しましょう。

よくある失敗と後悔しやすい場面

実際に相談の場でよく聞くのが、引っ越しを終えてから制度の存在を知ったというケースです。申請期限が「転居から何カ月以内」と設定されていると、後から気づいても間に合わないことがあります。

転居後では間に合わない制度が意外と多いんですよね

もう一つ多いのが、領収書の保存を忘れてしまうこと。支払いが完了した時点で、引越し業者の領収書・仲介手数料の明細・礼金の領収書などを手元に残しておくと、申請のときに焦らなくて済みます。

向いていないケースと注意点

転居費用の助成は、すべての人が対象になるわけではありません。年齢・世帯収入・転居の理由・転居先の場所など、複数の条件がそろって初めて申請できる制度がほとんどです。

また、予算に上限がある制度は年度内で受付が終わる場合もあります。子育てファミリー世帯転居費用助成も、予算額に達した時点で受付終了と案内されています。「申請したいときにはもう終わっていた」という状況は実際に起きる可能性があります。早めに動くほど選択肢が広いのは確かです。

品川区の公式情報にたどり着く方法

品川区の住まい支援に関する情報は、品川区公式サイトの「建築・住宅関連」や「生活にお困りの方へ」のページから確認できます。制度の名前が分からない場合は、まず窓口に電話で問い合わせる方法が確実です。

住宅課住宅運営担当(品川区)

電話:03-5742-6776 子育てファミリー世帯転居費用助成の問い合わせ先。

暮らし・しごと応援センター

電話:03-5742-9117 住居確保給付金の家賃補助・転居費用補助の相談先。受付時間は平日の午前9時から正午、午後1時から午後5時です。

「自分が対象かどうか分からない」という状態でも、窓口では状況をヒアリングしたうえで使える制度を案内してもらえます。電話一本でも話が整理されることが多いです。

最後にわたしから一言

住まいの支援は、動き出すタイミングが早いほど選択肢が残ります。今日、品川区の公式サイトで「子育てファミリー世帯転居費用助成」や「住居確保給付金」のページをひとつだけ開いて、自分の世帯の状況と照らしてみるだけでも十分です。

「制度名が分からない」「自分が対象かどうか分からない」という状態でも、窓口に電話すると状況を整理してもらえます。わたしも以前、制度を調べていて混乱したとき、一度電話で話してみたらずいぶんすっきりした経験があります。

引っ越し前、または転居後できるだけ早い段階で「使える制度があるかもしれない」と確認しておくだけで、後から後悔する場面がひとつ減ります。この記事が、その最初の一歩になったらうれしいです。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

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この記事を書いた人

「しながわクリップ」ナオスケ

品川区在住のナオスケです。地域情報メディア『しながわクリップ』で、暮らしに役立つ地元情報をわかりやすく発信しています。

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